■ F1という世界で、書が走るということ
2026年、日本グランプリ。
私は、Visa Cash App RB(レーシングブルズ)の特別リバリーの車体デザインに、書道家として携わりました。
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VCARB 03

F1は、単なるスポーツではありません。
世界中で何億人もの人々が注目する、最も高度で、最も速く、そして最も美しいテクノロジーの結晶です。

そのF1マシンのボディに、「書」が乗る。
これは単なるデザインではなく、日本文化そのものが、世界最速の舞台を走る瞬間です。
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■ 「翼をさずける」──今回のテーマ
今回、私が書いた言葉は
「翼をさずける。」「日本」「チェリーエディション」など 複数の言葉や数字、筆のストロークからデザインが生まれています。
レッドブルチームとのコラボレーションでできた唯一無二のデザインです。
・ドライバー
・チーム
・マシン
・そして観るすべての人へ
それぞれが、自分自身の限界を超えていくための「力」を持ってほしいという想いを込めています。

TOKYO DRIFT (VIPエリア壁面)


■ なぜ「翼」なのか
もちろん、RedBull「翼をさずける。」というキャッチでもありますがそれだけではありません。
日本グランプリの舞台である鈴鹿サーキット。
F1マシンは、空気の力=空力によって地面に張り付きながら、
同時に、まるで空を飛ぶようなスピードで走ります。
つまりF1マシンは、地上にありながら“翼”を持つ存在です。
私はその姿に強く惹かれ、「翼」という一文字に想いを込めました。

■ 書とF1の共通点
一見、全く異なる世界に見える
「書道」と「F1」。
しかし、両者には決定的な共通点があります。
それは
“一瞬で決まる世界”であること
書は一筆で決まります。
やり直しはできません。
F1も同じです。
ドライバーの一瞬の判断が、勝敗を分ける。
だからこそ私は、
筆の一瞬の動きに、マシンの加速、ドライバーの決断、そしてその躍動感を重ねました。

■ デザインではなく「身体の痕跡」
今回のリバリーは、「和風デザイン」ではありません。
実際に筆を持ち、呼吸し、
身体を使って生まれたストロークです。
その線は、単なるビジュアルではなく
👉 身体の痕跡そのもの
だからこそ、マシンが走るとき、
そのストロークもまた“生きる”のです。
■ 桜と生命力、そしてスピード
今回のデザインは、桜(チェリーエディション)からもインスピレーションを得ています。
その儚さと力強さは、F1の世界とも重なります。
一瞬のためにすべてをかける世界。
その中で、美しさと力強さが同時に存在する状態を表現しました。

2026 JAPAN GP SPECIAL EDITION
■ 書が世界のビジュアル言語になる瞬間
今回のプロジェクトで私が強く感じたのは、
👉 書は、言語を超える
ということです。
漢字が読めなくても、線の強さや勢いは伝わる。
それは
世界共通の感覚=ビジュアル言語
として機能します。

■ F1日本グランプリへ
このマシンがサーキットを駆け抜けるとき、
そこにあるのは単なるデザインではありません。
スピードとともに生きる「書」です。
この「翼」が、ドライバーの皆さん、チーム、そして観るすべての人にとって、
大きな羽ばたきへとつながることを願っています。
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■ 最後に
今回の経験は、私にとって大きな転換点でした。
書は、紙の上だけのものではなく
空間に、プロダクトに、そして世界に広がっていくものです。
F1という最高峰の舞台で、
その可能性を体現できたことを、心から光栄に思います。
あとがき
3月24日には、TOKYODRIFTにも参加しました。
間近で見るドリフトは本当に躍動的で「どうやってるんだ?!!!!」って思ってしまいます。耳をつんざくような爆音に大興奮。心臓がどくどくしました。
小さくなったタイヤの破片が散らばり、長く続く黒いタイヤの跡など、走る強さが形に残っていました。
レッドブルカーがドリフトして、マシンの幕を引くというすご技で
日本GP限定リバリーを公式発表する瞬間も間近見ることができました。
感動でいっぱいの時間でした。
青柳美扇の文字がマシンに施され、世界の舞台で走る。
発表後には、レッドブルのずっと一緒に走ってきたスタッフさんと思わずハイタッチしました。自分でも本当によく頑張ったなと思います!
いいチームだったからこそ、この素晴らしいリバリーが完成しました。
式典前には
アービッド・リンドブラッド選手
リアム・ローソン選手
岩佐歩夢選手



選手の方やレッドブルの方ともお話をする機会をいただき
大変喜んでいただけたのが印象的でした!
日本GP限定デザインリバリーVCARB 03 はこれから街中を走り、
鈴鹿へ向かうようです。
是非見かけたら写真を撮ってね!
鈴鹿でお会いしましょう!!!!

翼をさずける~